年末調整と確定申告は、どちらも納付する税金を計算するための手続きです。
しかしそれぞれに違いがあるため、適切な方法を選択しなければなりません。
そこで今回は、年末調整と確定申告の違いについて解説します。
▼年末調整と確定申告の違いとは
■手続きをする人の違い
年末調整は、給与所得者の源泉徴収票に基づいて勤務先の会社や組織が行う手続きです。
確定申告は、個人事業主や年金受給者など給与所得以外の所得がある方はご自身で行います。
■対象者の違い
年末調整は、公務員や会社員などの給与所得者が対象です。
ただし、給与所得以外の所得が20万円を超える場合や、配偶者控除などの条件に該当しない場合は年末調整を受けられません。
確定申告の対象者は、個人事業主や年金受給者など給与所得以外の所得がある方です。
また、給与所得者でも年末調整を受けられない場合や、所得控除を多く受けたい場合は確定申告をする必要があります。
■申告期限の違い
年末調整は当年11月末~12月上旬に行われ、勤務先から提出される「扶養控除等(異動)申告書」に必要事項を記入して返送する流れです。
確定申告は翌年2月16日~3月15日に行い、税務署から入手できる「確定申告書」に必要事項を記入して添付書類とともに提出します。
■所得控除の違い
年末調整は、基礎控除・生命保険料控除・配偶者控除・地震保険料控除など、さまざまな所得控除が適用されます。
確定申告では、年末調整の控除に加えて雑損控除・医療費控除・寄附金控除など含まれるのが特徴です。
▼まとめ
年末調整と確定申告の違いは、手続きをする方・対象者・申告期限・所得控除にあります。
人によって必要な手続きが異なるため、適した方法で申告しましょう。
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