相続税と
贈与税は、ともに相続や
贈与によって受け取った財産に課される税金です。
発生するタイミングが似ているため、同じものとして捉えている方もいるかもしれません。
そこで今回は、相続税と
贈与税の違いについて解説します。
▼相続税と
贈与税の違いとは
■税率の違い
相続税は累進課税であり、受け取った財産の価額に応じて税率が上がります。
一方、
贈与税は一定の控除額を超えた場合に、一律で20%の税率が適用される仕組みです。
そのため
贈与額が高額になると、相続税よりも
贈与税の方が高くなる傾向にあります。
■基礎控除額の違い
相続税と
贈与税は、それぞれ基礎控除額という免税額があります。
相続税の基礎控除額は「3000万円+600万円×法定相続人数」です。
贈与税は、1年間に受け取った
贈与額から110万円を差し引いた金額が基礎控除額です。
相続税は相続人数や財産の価額によって基礎控除額が変わりますが、
贈与税は受け取った
贈与額によって変わります。
■特例制度の違い
相続税では、住宅や事業用財産などに対して、減価償却や分割納付などの優遇措置があります。
一方、
贈与税は生命保険や年金保険などに対して、非課税や軽減課税などの優遇措置が適用されます。
財産の種類によって納付方法や計算方法が異なるのは相続税、受け取った財産の種類で課税対象や課税率が異なるのは
贈与税です。
▼まとめ
相続税と
贈与税の違いは、税率・基礎控除額・特例制度にあります。
どちらも相続や
贈与によって受け取った財産に課される税金ですが、大きな違いがあるため区別して認識しておきましょう。
当事務所では、相続税や
贈与税に関するサポートを行っておりますので、気軽にご
相談ください。